新潟市独自の制度創設

 新潟市は2011年度から 「ニューフードバレー構想」を掲げ、豊富な農産物や食品関連産業の力を活かし、6次産業化などの取組みを支援するとともに、2014年5月1日には「大規模農業の改革拠点」として国家戦略特区に指定され、その取組みをさらに進めることにより農業の国際競争力強化の拠点形成を目指してきた。2016年より始まった「健幸づくり応援食品認定制度」は、国家戦略特区の区域方針に「農産物・食品の高付加価値化の実現」が目標として定められたことから創設したもので、本制度により農産物・食品の高付加価値化とともに、市民の健康維持・増進を目指し、機能性に関する科学的な報告がある成分を含む食品や、健康づくりに配慮された食品を新潟市が認定する制度だ。新潟市内に本社のある製造者・農業者(JA等の団体を含む)が製造した食品、新潟市内で製造された食品、主な原材料に新潟市内産一次産品を使用した食品のいずれか、あるいは新潟市内で生産された生鮮食品であれば申請できる。ヘルシーDoと同様に、関与成分を対象としたヒト介入試験の結果が査読付き学術論文誌に掲載された論文があることを認定要件としている(パターンB)ほか、第三者機関によって成分分析が実施され、日本食品標準成分表に掲載の同種の食品と比べ、10%以上の増減が認められるもの(パターンA)についても認定対象となる。現在のところ、8社から14商品(販売終了分含む)が認定されている。2020年4月1日付で申請要件が改正され、新潟市内に事業所を持たない事業者でも申請可能になったので、新潟市の農産物を含む食品の高付加価値化を目指す、より幅広い製造者や農業者が利用できる制度となった。

■新潟市健幸づくり応援食品認定制度ウェブサイト
https://www.city.niigata.lg.jp/smph/shisei/seisaku/jigyoproject/kokkatokku/tokku/shokuhin-nintei/index.html

■新潟国家戦略特区
https://www.city.niigata.lg.jp/smph/shisei/seisaku/jigyoproject/kokkatokku/tokku/index.html

■認定食品一覧
https://www.city.niigata.lg.jp/smph/shisei/seisaku/jigyoproject/kokkatokku/tokku/shokuhin-nintei/ninteisyokuhin_annai.html

新潟市 農林水産部 食と花の推進課
一般社団法人北海道バイオ工業会 事務局長 三浦 健人
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