今回はカリフォルニア州アナハイム市にて3月12~16日まで開催された世界最大の自然食の展示会「Natural Product Expo West (ナチュラルプロダクトエキスポ ウエスト)」についてレポートいたします。
本年度は840社の新規出店と700社におよぶインターナショナルブブランドを含んだ3,300以上の出展が一堂に会し、65,000人以上の業界の関係者を集めて、ナチュラル&スペシャリティ・フード、飲料、サプリメント、パーソナルケア、そしてオーガニックなど多岐にわたる商品が紹介されました。
会場を一通り回った感想としては、アンチエイジング効果のあるプレバイオティックス(腸内細菌の餌となる成分)、手軽に体内に取り入れる事で吸収力効果もあるLion’s mane(ヤマブシタケ)やCBD、マヌカハニー、オメガ3やマルチビタミンなどの主成分入り飲料が増えていたことです。ソーダや水の代わりに素早く手軽に必要な栄養素を体内に取り入れる飲料として人気が上がってきています。変化としては、味がおいしくて飲みやすく改善されてきており、タブレットやカプセルよりも需要が高まってきているようです。
また従来の子供向けのみならず、大人用として甘さを控えたビタミン入りキャンディーも目につきました。
スキンやヘアーケアはアンチエイジングに力を入れた商品が中心で、例えば右の写真にある閉経期の女性専用ラインなどは非常に興味深いなと思いました。
食品ではオーガニックやグルテンフリーは相変わらず強く、ベジタリアン向けだけにとどまらず、環境への配慮からも肉や魚の代替えとなるプラントベースドや、食の廃棄に取り組んだアップサイクル商品が拡大されていました。
そしてビーガン志向者や乳製品アレルギーの代用として長年選択されてきた豆乳に対し、近年に欧米で問題となっている大豆アレルギーへの対応として登場したアーモンドやオーツミルクのライン拡大や、クルミやピーカンナッツミルクなど、数多くの代替えミルクが紹介されておりました。
展示会全体の流れとしては、サステイナビリティ、ウーマンズヘルス、ヘルシーエイジングやアップサイクルを含む再生製品で、この展示会が世界のヘルス&ウエルネスのトレンドの震源地である役割を強調していることを自然食のみならず、小売り業界全体にその必要性を再認識させていることを強く感じました。
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