コーセーがiPS細胞のパーソナライズ化粧品開発へ

企業戦略

(株)コーセー(東京都中央区)は8日、使用者自身のiPS細胞から抽出した成分「iPSF」を配合したパーソナライズ美容商品の開発・提供を目指し、iPS細胞を活用する事業を担うアイ・ピース(株)( 本社:米国)と、「iPSF」(iPS細胞抽出成分)の提供を手掛けるレジュ(株)(東京都港区)の2社と技術提携すると発表した。

コーセーは、これまで iPS 細胞を解析・評価する、皮膚老化の研究に取り組んできた。iPS細胞は作製過程で細胞の若返りが起きるため、自身の若い時と同様に活性化した細胞を活用することが可能で、さらに自身から得られる「iPSF」は生体適合性が高いことから、安全性が高いというメリットがある。今回の技術提携では、既に個人向けのiPS細胞のバンキング事業を行っているアイ・ピースが安全で効率的な作製・管理を担い、美容商品に配合される「iPSF」の製造と提供をアイ・ピースと技術提携をしているレジュが担う。コーセーは、数多くの化粧品を開発で培ってきた技術で、みずみずしい使用感を好む人にはジェル剤型、乾燥が気になる人にはクリーム剤型など、使用者の好みに合わせた使い心地を追求し、各社のリソースを組み合わせ、より個人にパーソナライズされた美容商品の提供を目指す。

今後、医療機関を通じて2024年内に技術面・事業面における実証実験をスタートさせる予定だ。

 

 

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