「女性の健康ナショナルセンター(仮称)」年度内に創設へ

業界動向

厚生労働省は11日、「雇用の分野における女性活躍推進に関する検討会」で、年度内に創設を予定する女性の健康のための司令塔を担うナショナルセンターの現状と今後の取り組みについて報告した。センター長候補者には、理事長特任補佐に福島県立医科大学附属病院性差医療センター教授の小宮ひろみ氏が採用され、今後同氏を中心に、設立に必要となる実務的な準備や調整作業を進めていく。

ナショナルセンターでは創設に向けて新たな組織を構築し、①女性の健康に関するデータセンターの構築、②女性のライフコースを踏まえた基礎研究・臨床研究の積極的な推進、③情報収集・発信、政策提言、④女性の体とこころのケアなどの支援等、4つの柱を軸に女性特有の疾患や性差医療に関する研究開発を目的としている。

今後女性の健康や疾患についてライフステージ毎に多面的・包括的な分析を加え、病気の解明と予防及び治療に向けた研究の推進、また医療機関や研究機関などの協力を得て、女性のライフコース毎のデータの収集や解析、女性の健康に関する新たな知見の発掘や情報収集、「女性の健康」に関するWEB サイトや相談窓口の設置、プレコンセプションケアセンターの新設や産後ケアセンター、「妊娠と薬情報センター」の整備なども行う。関係省庁や関係団体とも連携し、女性の well being への貢献と 「Biopsychosocial (身体的・心理的・社会的)」に女性の健康支援の推進に取り組んでいく。令和6年度予算で約22億円を計上している。

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