拡大する「温活サービス・製品」市場 漢方へも期待

業界動向

季節に関わらず“温活”商材やサービスへの需要がますます高まっている。体を温めることで女性ホルモンの正常な分泌を促すため、「フェムケア」とあわせた提案も増えている。

「フェムケア」や「腸温活」にも

古くから「冷えは万病の元」といわれるが、肌荒れやむくみ、ダイエット、免疫ケアなど、冷えによって引き起こされる不調は数多い。「温活」では、食生活や生活習慣を見直し、基礎体温の上昇による代謝アップや血流の改善による幅広い美容、健康効果が期待できる。近年では、女性ホルモンの正常な分泌を促進することから、更年期やPMS 症状の緩和、妊娠しやすい環境をつくるなど、「温活×フェムケア」の組み合わせで注目を集める。さらに腸内環境を整えることで身体の内側から温める「腸温活」、血流改善で肌や髪の潤いを促す「美温活」をうたう商材も登場している。
また今年2 月に慶應義塾大学医学部漢方医学センター、㈱ツムラ、㈱DeNAライフサイエンスの合同研究チームが、冷えのリスクを高めるタンパク質を発見。一部の生薬がこれらのタンパク質に作用し、“冷えの改善” への有効性が示唆されたことで、今後「温活」素材として漢方人気が高まりそうだ。
この数年で店舗そのもののコンセプトに「温活」を掲げる専門サロンも増えた。酵素浴や、アロマを用いたオリジナルトリートメント、サーモセラピー、ホットヨガ等のメニューを提供する他、自社オリジナルの各種温活アイテムと併用し、体質の改善を目指す。

「温活」は生活習慣の域へ

健康習慣の一つとして“白湯” を飲む人が増えている。今年1 月にサーモス㈱が20 代、30 代の男女を対象に実施した調査によると、約4 割が白湯を飲み、そのうち7 割が習慣化していると回答している。こうしたニーズを受けて販売をはじめたのが、アサヒ飲料のホット専用商品「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」だ。2022 年11 月から2023 年4 月まで販売し、累計販売本数は当初の計画の約3倍を記録。昨年9月から通年商品化した。もともと「富士山のバナジウム天然水 ホット」として2014 年に販売した商品をリニューアルしたものだが、当時は全く売れなかったという。ライフスタイルの変化が生んだヒット商品といえる。
同じくライフスタイルの変化で売り上げを伸ばしたのが入浴剤だ。市場規模は年々拡大し、2017 〜22 年までの6 年で約3 割増加し、700 億前後で推移する。(インテージ調べ)。昨年はコロナの5 類移行や猛暑、暖冬の影響もあり、市場規模は微減となったが、湯船につかる習慣が進んだことで需要は引き続き高い。入浴剤の国内シェアの4 割を占めるアース製薬は、入浴剤を生産する工場のラインを2 倍に増設し、販売強化を図る。
アイテムやサービスが充実し、“温活”の選択肢が増えたことで、新たな健康のライフスタイルとして期待が高まっている。


◆「Well-beauty Style2024」で5活「温・腸・眠・骨・筋」にフォーカス!

「働く女性の美と健康を応援する」をスローガンに、今年9月に開催する「Well-beauty Style 2024(ウエルネス産業展&カンファレンス)」では、展示会において特に注目すべきテーマとして、美しく健康的な体づくりの基本となる”5活”「温・腸・眠・骨・筋」にフォーカスします!

会期中には各テーマの基調講演を開催し、関連商材を展示するショーケース特設展示コーナーを設置します。また弊社発行の美容・健康の専門紙「DIET&BEAUTY」やオンラインメディア「健康メディア.com」「Well-beauty Media」、展示会公式HP等で広く取り上げ、ビューティやウエルネス企業、新たな商材を求めるバイヤー・プロフェッショナルから高い関心を引くことができます。

■2024年度開催概要

  • 展示会名称  :第1回「Well-beauty Style 2024(ウェルネス産業展&カンファレンス)」
  • (併催展 第23回「Diet & Beauty Fair 2024 」  2展同時開催)
  • 日程/会場:2024年9月30日(月)・10月1日(火)・2日(水)/東京ビッグサイト(西展示棟)
  • 主催 :インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
  • 企画 :美と健康の専門メディア「DIET&BEAUTY」「Well-beauty media」

■展⽰会公式ホームページ>>>こちら

 

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