あんずの里から生まれた純国産杏仁オイル「杏美」

連載
(写真)「杏美」

地域の美と健康が動き出した【第79回】(長野県)

「杏美」は、あんずの種の中の杏仁(あんにん、きょうにん)を搾油した100%天然の杏仁オイルです。杏仁には肌にうるおいやハリツヤをもたらす自然の保湿美容成分が豊富に含まれています。「杏美」をお肌に少量馴染ませれば、独特な杏仁のほのかな香りと共にお顔やボディがしっとりと潤いなめらかになります。香料・色素等無添加ですので敏感肌の方や赤ちゃんにもおすすめです。

千曲市「あんずの里」の杏の花

(株)M・アヴァンスは国内唯一の杏仁専門メーカーです。杏仁粉(杏仁豆腐や製菓用原料)と、その他関連商品を製造販売しています。原料は主に輸入品で、なんとか国産原料でつくりたいと永年願っていたところ、長野県千曲市の「あんずの里」に巡りあいました。ここはお花見やあんず狩りで有名ですが、その実の多くはジャムや干しあんずなどの加工品となり、種は廃棄されていました。

この種を活用すればよいということで、あんずの里を盛り上げつつ美容オイルを製品化するプランをつくり、内閣府が主宰する『地方創生☆政策アイデアコンテスト2021』に応募、地方創生担当大臣賞を受賞しました(2021年12月野田聖子大臣より表彰)。

ところがそのプラン実現は困難を極めました。とても固い種の種割り、杏仁の分離、低温圧搾で油を搾る、不純物の除去精製といった作業に加え、20mlの製品を作るのに800個もの種が必要になります。多くの方の協力を得て2年間試行錯誤の結果、なんとか完成に至りました。また種の殻は精密機械の研磨材として活用出来ることがわかり思わぬ副産物となりました。

今般「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰する『サステナブルコスメアワード2023』のニューフェイス部門審査員賞を受賞しました(2024年2月表彰)。

千曲市のふるさと納税返礼品にも選ばれ、これからも千曲市あんずの里の地域活性化と「美と健康」に貢献し続けていきます。

HARUE(ハルエ)|杏仁豆腐専門ショップ <https://www.harue.tokyo/>

中小機構 関東本部 中小企業アドバイザー 笹沼 喜美男

地域の新事業創出と事業化を支援。元商社勤務、中小企業診断士、貿易アドバイザー

 

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