女性の健康 運動・睡眠などで悪化(2022年「国民健康・栄養調査」)

業界動向

厚生労働省は28日、3年ぶりとなる2022年「国民健康・栄養調査」を発表した。今回の調査では、睡眠や運動をはじめとする項目において、女性の健康状態が悪化傾向にあることが分かった。

厚生労働省は28日、3年ぶりとなる2022年「国民健康・栄養調査」を発表した。今回の調査では、睡眠や運動をはじめとする項目において、女性の健康状態が悪化傾向にあることが分かった。

悪化傾向がみられたのは、「睡眠」「運動習慣の割合」「歩数」「野菜摂取量」「飲酒」「血中コレステロール」などの項目で、睡眠で休養が十分にとれていない男女の割合は20.6%で、平成21年以降、有意に増加。50代の男女が最も高く29.4%、最も低いのは70歳以上の男女となった。運動習慣のある女性の割合は 25.1%、この 10 年間で有意に減少した。特に30 歳代で最も低く9.4%となった。同じく歩数もこの 10 年で有意に減少し、女性の歩数の平均値は5,820歩。最も少ないのが70歳以上(4,422歩)で、最も多いのは50代(6,754歩)となった。また野菜摂取量の平均値は263.9gと、この 10 年で有意に減少し、20代で189.6gと最も少なくなった。

一方、改善傾向にあった項目は、「食塩の摂取量」「血圧」「喫煙」などで、食塩の摂取量は女性の平均値は9.0gで、この10年で有意に減少。年齢とともに摂取量は増加傾向にあり、最も少ないのは20代で7.9g、最も高いのは70歳以上で9.4gとなった。また血圧は収縮期(最高)血圧が140mmHg以上の女性は21.1%で令和元年から有意な減少傾向が見られた。

肥満者(BMI25以上)の割合は20歳以上の女性で21.0%、やせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は11.3%と、この 10 年で大きな増減はなかったものの、引き続き20代の女性で痩せの割合(19.1%)が顕著にみられた。

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