「美容室」の倒産 前年比 1.5 倍で過去最多

業界動向

(株)帝国データバンクは3日、2024 年に発生した美容室の倒産件数が8月までに139件発生したと発表した。(負債 1000 万円以上、法的整理)昨年同期比で約 1.5 倍で、年間で最多だった 2019 年の年間166 件を大きく上回る勢いで推移し、初めて年間 200 件台に到達する可能性があるとしている。
美容室の倒産が急増の背景には、新規開店が続いたことによる店舗間競争の激化や、円安や原材料高の影響によるシャンプーをはじめとした美容資材の価格高騰、人件費などの各種コストアップが原因と予測する。各美容室では施術費用の値上げなどで対応するものの、利益の向上につながらず昨年度の美容室の
業績を見ると、損益面で「赤字」となった企業が4 割を占めているという。

さらに、物価高による家計の節約志向、女性のヘアスタイルの流行が洗髪しやすいショートカットにシフトしたことで、パーマなど高単価のメニューが伸びなかったことも影響しているようだ。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP