秋の睡眠の日 1万人の睡眠実態の発表や眠りに関するイベントなど実施 

企業戦略

「秋の睡眠の日」である9月3日、行政や企業による‟眠り”に関する調査やイベントが各地で開催された。毎年西川(株)が発表している「睡眠白書2024」では、今年高齢者、成人、こどもなど、ライフステージごとの睡眠実態や就学児の睡眠にフォーカスした調査が行われた。

高校生の8割が適正な睡眠確保できず

日本睡眠科学研究所が監修のもと、1万人の睡眠実態を調査した「睡眠白書」によると、世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の質問にのっとった調査を実施したところ、全体の47.2%が「不眠症の可能性」という結果になった。

年代別では、昨年に引き続き20代~40代で「不眠症の可能性」との回答が半数以上を占め、働き盛りの世代で睡眠改善の必要性の高さが伺えた。一方で50代以降では、年代が上がるにつれて睡眠に「満足している」割合が高まっている。さらに「適正な睡眠時間をとっている人の割合 」は、高齢者で平日61.5% 休日・祝日53.5%、成人で平日66.1% 休日・祝日58.7%、小学生で平日61.5% 休日・祝日78.2%、中学生で平日49.3% 休日・祝日62.0%、高校生で平日21.9% 休日・祝日47.6%となった。高齢者・成人・小学生・中学生では半数以上が平日・休日・祝日で適正な睡眠時間がとれている一方、高校生の約8割が平日に適正な睡眠時間をとれていないことが明らかとなった。

WEBでの啓発活動や学生の”眠り育”も

イオンモールでは、8月23日〜9月12日までの期間中、全国の店舗で快眠を応援するグッズの紹介や、さまざまなイベントやフェアを開催する。期間限定の特設サイトでは睡眠タイプに合わせて商品を紹介する「タイプ別睡眠診断」のサービス提供をする。またエーザイ(株)では不眠症疾患の啓発動画『眠れないわたしたち』を同社の不眠・睡眠に関する情報サイト「相談e-眠り」およびyoutubeで公開している。

JINSは「一般社団法人 日本睡眠協会」との共同で、品川女子学院中等部および高等部の生徒への”寝る育”を実施。生徒たちは「睡眠負債度診断」をもとに、睡眠環境を整えるために取り組んでみたい行動について検討し、夏休み中に実践したことで検証した睡眠の変化について9月2日に研究成果を発表した。「朝起きたらラジオ体操をする」「朝食を抜いていたが毎朝食べる」「朝起きたら外で縄跳びをする」「お風呂の時間を早める」「就寝前にブルーライトカットメガネをかける」など、各生徒が2週間取り組み続けた結果、多くの生徒が睡眠に変化を感じたと報告された。

 

 

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