“免疫”や“コロナ太り”対策が美容・健康食品市場をけん引

業界動向

長引くコロナ禍で消費者の健康意識は高まり、「免疫」を訴求する製品に注目が集まる。メカニズムに関する研究が進み、免疫に関与する栄養素の新たな知見や機能性成分の開発がこれからますます進捗しそうだ。同時にステイホームによる“コロナ太り”から、ダイエット訴求の製品にも注目が集まっている。

「免疫」「スポーツ」関連商品の売上増
健康志向食品・機能志向食品の2020 年度の市場規模は 2 兆 4,482 億円(富士経済調べ)で、インバウンドや店頭チャネルの売上は落ち込んだが、免疫訴求成分を配合する商品が好調で、昨年比 0.8%の微増だという。特に乳酸菌関連やビタミン・ミネラル類などの関連商材の需要が急増。昨年発売のプラズマ乳酸菌を関与成分とする “免疫機能の維持をサポートする” 機能性表示食品「キリン iMUSE」シリーズの市場投入で、さらなる拡大が期待される。“コロナ太り” や運動不足解消を目的とするプロテインやアミノ酸をはじめとするスポーツサポート系の商品も好調が続き、特にプロテインパウダーが大きく伸びているという。

今年のダイエット&ビューティーフェア内のセミナーで医師の伊藤明子氏が「昨年から注目を集める「ビタミン D」について取り上げた。同氏の病院に訪れる患者の内、8 割が低下状態、2 割が欠乏状態にあるという。「ビタミン D は卵の黄身や鮭などの食べ物に含まれるが、それらだけではどうしても補えない。信頼できるサプリメントを摂取する必要がある」と伊藤氏。その他の栄養素についても、免疫機能を維持したい場合、しっかりと食事をとった上で、サプリメントによるサポートを行うことが必要だと話す。
他方で、先進国並みの健康水準を目指す中国のサプリメント市場は、近年、 2 桁成長を続けている。今後もさらなる拡大が予測されるため、中国を軸に海外展開を加速させる企業もでてきている。

DIET&BEAUTY 秋号より抜粋 続きはこちらから

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