Global Wellness Institute (GWI ※1) は、昨年 12 月、2020 年 4.4 兆ドル(前年比- 11%)だったウエルネス市場が今年 5 兆ドルに回復、2025 年には 7 兆ドル規模に伸長すると予測した。その流れの中で日本のウエルネス(J ウエルネス)はどんなパフォーマンスを見せるのか。働き方や暮らし、将来のインバウンドを考える。
2025年世界のウエルネス市場7兆ドル規模へ
Global Wellness Institute (GWI ※1)の最新レポート「The Global Wellness Economy: Looking Beyond Covid」によると、2020 年 4.4 兆ドル(前年比-11%)とマイナスに転じていたウエルネス市場が、2021 年には再びパンデミック前の 5兆ドル規模にまで回復し、2025 年に 7兆ドル規模まで伸長すると予測した。個々のウェルネスセクターのほとんどは、今後5 年間で GDP 成長率を超えるとし力強い成長トレンドを継続すると予測する、特に、2020 年に最大の打撃を受けたウエルネスツーリズム、スパ、温泉 / 鉱泉といったセクターの回復、また、2020 年パンデミック下でもプラス成長を維持したウエルネス不動産やメンタルウエルネスの伸長に期待している(表①参照)ウエルネスが暮らしや生き方を変える ベストセラー書「ワーク・シフト」「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」の著者リンダ・グラットン氏は近著「LIFE SHIFT2 100 年時代の行動戦略」(※2)の序文で、「(以下要約)生き方と働き方に関して100 年に一度の大改革を経験しつつある」と述べている。そして日本について、新しい長寿時代を築く千載一遇のチャンスとし、柔軟な働き方や家族や地域との関わりが拡大していくと期待する。昨年末ラグジュアリーリゾートホテル「AMAN(アマン)」の清野志氏(HEAD OF SPA& WELLNESS FOR AMAN)の話しを聴く機会があった(※3 第 7回 J ウエルネス研究セミナー)。現在のアマンは、ホテルでスパを提供するだけでなく、大きなストレスを抱えるエグゼクティブ層が最高のパフォーマンスのために望むあらゆるウエルネスに応えようとしている。
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