ウエルネス飲料が多様化する健康ニーズで市場拡大 美容訴求は前年比112.8%増

業界動向

(株)富士経済は12日、商品パッケージやブランドサイトで、メンタルやフィジカルの健康に良い効果があると訴求している飲料「ウエルネス飲料」の国内市場を調査を実施。2022年の市場規模を1兆1,859億円と見込む。さらにコロナ禍で多様化する健康ニーズに対応した商品展開が今後も進むと予測されることから、2025年には1兆2,360億円 (2022年比104.2%)を見込んでいる。

調査では、ウエルネス飲料を成分付加型(乳酸菌やビタミン、カルシウム、食物繊維、カテキンなどの成分を添加した飲料)、オフゼロ型(カロリーや糖類、カフェインなど特定成分を低減した飲料)、素材訴求型(カテキンやポリフェノール、クエン酸といった原料に含まれる成分を訴求した飲料)に分類。中でも成分付加型では、マスク着用や外出自粛など生活環境の変化による美容や睡眠などに対する新たな課題が顕在化したことで、肌荒れやカラダづくりに対する意識の高まりでビタミンやタンパク質、コラーゲンといった美容系成分を添加した商品を中心に特に大きな伸長が見られるという。また外出先や自宅など幅広いシーンでの飲用が広まっており、さまざまな容器サイズが好調。さらにチルド飲料メーカーが、女性の立ち寄る頻度が高い日配売場での展開を進めていることなどから、2025年の「美容・インナービューティ」に関する市場規模は2022年見込比で112.8%と予測している。

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