31日、令和5年度の国の予算案の概算要求が各省庁から提出され、一般会計の要求総額は111兆円余りとなり、昨年に続き、2年連続で110兆円を超える見通しとなった。経済産業省は健康経営企業の拡大や医療DX推進のための環境の整備、フェムテックに関する実証事業やヘルスケア産業の海外展開など、「新しい健康社会の実現」に関する事業、総額228億の予算を計上した。
内訳では、新たに個人に最適化された医療やヘルスケアデータ(PHR※)を活用したサービス提供するための環境整備や新規事業の創出支援に関する「ヘルスケア産業基盤高度化推進事業」を9.5億円計上。 女性特有の健康課題等を解決する製品・サービス、いわゆる「フェムテック」に関する実証及び関連医学会における予防・健康づくりに関するエビデンスを整理した指針策定の支援など、「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業」に15.1億円、大企業等人材による新規事業創造促進事業に7.9億円、それぞれ計上する。
その他、創薬技術や次世代治療技術等の研究開発などに70.0 億円、再生・細胞医療・遺伝子治療などの産業化に向けた基盤技術開発事業に50.9億円を計上。また新たな市場創出とアジアやアフリカ等の新興国・途上国を中心としたヘルスケア産業の海外展開や日本への医療インバウンドの促進に関する国際展開推進事業4.1億円を計上している。
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