フェムテック実証事業 成果報告会 フェムテックのさらなる活用に向けて意見交換を実施

業界動向

経済産業省 令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業 成果報告会が17日、オンラインで開催された。報告会では、実証事業に参画し、フェムテックサービスを導入した側の企業・自治体が参加してのパネルディスカッションも行われた。

同事業は、フェムテック等の製品・サービスを活用し、働く女性が能力を最大限発揮し、いきいきと活躍できる社会の実現を目的とした実証事業を行い、その経費の一部を補助するというもので、今年は19事業が採択され、各事業者からその結果についてそれぞれ報告を行った。

冒頭に行われたパネルディスカッションでは、コニカミノルタ健康保険組合、(株)豊島、富山県の各担当者らが参加し、なぜ企業自治体として女性の健康支援に取り組んだのかや、具体的な取り組み事例、サービス導入のポイントなどを語り、今後さらにフェムテックサービスが活用されていくために何が必要かについて、意見交換を行った。「まず女性は男性と違う健康課題を抱えているという認識を持ち、上司や同僚に体調が悪いことを伝えやすい雰囲気づくりや、当事者が負担に感じないような周囲のさりげないサポートが必要」、「サービスを導入してはじめてわかったことも多く、女性向けの開始したオンライン相談では男性からの相談が定期的に入るなど、最終的に社員全員にとってのサポートになった」「まずはやってみること、次にやり続けることが大切。いろんなところを巻き込んで、同じベクトルの人を増やしていくことが大事だと思っている」など、様々な意見が交わされた。

経済産業省経済産業政策局経済社会政策室の川村美穂氏は「フェムテックはまだまだ新しい産業で、製品産業を提供する側、またユーザー側とともに具体的なニーズが明確に見えているわけではない。女性の心身に直接影響を与えるものも多いことから、授業者の皆様には法令順守を心掛け、業界の健全な発展のリーダーとなっていただきたい」と語った。

なお令和5年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の公募も始まっており、採択事業は18事業を予定している。

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