女性が輝く、21世紀の湯治場づくり!

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(画像:日本の夕陽百景真玉海岸の干潟に夕陽が沈む時のみ実施するMATAMAサンセットヨガ)

大分県豊後高田市は国東半島北西部に位置し、古くから宇佐神宮の荘園として栄え「神と仏と鬼が織りなす」歴史と文化の町だ。南部には耕作放棄地を住民の意思で九州有数の「花の岬」へ発展させた「長崎鼻リゾートキャンプ場」がある。これを核に「安全・清潔・快適な海水浴場(パーフェクトビーチ)」を整備した海水浴場の活性化を図り、グランピングへ進化させた。

ソフト面は、ヨーロッパを中心に実施されているタラソテラピーや温泉療法のノウハウと、「生活習慣病予防三大原則」である「運動」「食事」「リラクゼーション」を地域の自然や人材、健康食材、長崎鼻オーガニックひまわりオイルと大分産オーガニックカボス精油を使用したリラクゼーション施術、日本の夕陽百選の真玉海岸で干潟に夕陽が沈む特別な日に行う「MATAMAサンセットヨガ」、特産「長命草」入りファラフェルランチ(ベジタリアン)など、地域の特色を活かし日帰りでも十分楽しめるようなウェルネスツーリズムが完成した。シニア市民向けに実施したサンドウォークは「坐骨神経痛が気にならなくなった」など好評だった。事業全体は「パーフェクトビーチ・里海ヘルスツーリズム推進協議会」。うちソフト面「海風タラソテラピー」の監修は、観光大国フランスのウェルネスツーリズム界と20年近く日仏交流を続けてきた一般社団法人日仏温泉・タラソテラピー・文化振興会SPALOHAS俱楽部が担当した。

人生100歳時代、超少子高齢化社会に於いて「最期まで元気でいたい」万人の望みをサポートするべく、楽しく、アクセスしやすい料金設定と、健康・経済・地域活性までを視野に入れて実施した。
最終年度はコロナ禍でPRが難しい中、5年間構築してきた地元女性等のネットワークを最大限に活かして、大分市内などから約100人が訪れ、体験してSNSにアップするなど盛り上がりをみせた。県内の「健康経営事業者」などへのアプローチも忘れず、4月以降は事業を支えた国東半島の女性陣が「花の岬」として独自運営を開始し、予約も増えている。

ヘルスツーリズムが奨励される背景には、急激な少子高齢化による健康保険の赤字増加対策が挙げられる。日本は1976年から数十年にわたり、健康保険が適用される欧州の温泉やタラソテラピー(海洋療法)への視察交流を続けており、国内の温泉や海の健康・経済への有効活用を模索してきた。時代の変化と共に、今後はこうした日本型ウェルネスツーリズムのソフト面の取り組みが求められそうだ。

※地方創生推進交付金(内閣府)を活用。持続可能な「住む人も来る人も健康になる」仕組みづくりと事業に参加した地域女性達による独立運営を目指し、人材育成と地域の自然や特産、資源を最大限活用した「ウェルネスツーリズム」を構築。5年間事業総額約1,350万円(2016~18年度、同高度化事業2019~20年度)。

(一社)日仏温泉・タラソテラピー・文化振興会SPALOHAS俱楽部
「世界温泉サミット」健康・美容分科会招聘2018、フランスタラソテラピー組合長Dr.ペレーズシスカールとSPA&Wellness講演2020、フランス温泉療法名誉賞受賞2014、日本温泉地域学会会員、他。

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