（株）アイスタイル（東京都港区）は12月9日、この1年間で最も消費者に支持された商品を表彰する「@cosmeベストコスメアワード2021」を発表した。総合大賞にはイプサ「ザ・タイムRアクア」が選ばれ、昨年に引き続きスキンケアアイテムが受賞した。
@cosmeベストコスメアワードはアイスタイルの運営するコスメ・美容の総合サイト「@cosme」に寄せられたクチコミの評価や、どのくらい注目されたアイテムかなどの情報をもとに順位を決定する。
コロナ禍での開催は今回が2回目。感染拡大の長期化による先行きの不透明さもあり、不安を抱える消費者意識を反映したランキングになった。
総合大賞の「ザ・タイムRアクア」は、発売から7年目のロングセラー商品だが、マスクによる肌荒れやニキビ対応により、緊急事態宣言発令以降にクチコミで大きく伸びた。また、ライフスタイルの変化にともなう内外的なストレスから、“安定”や“安心”、“整える”といったワードが増加。肌の鎮静効果が期待できる“シカコスメ”などがランキング上位を占めた。
発表当日、（株）アイスタイルリサーチプランナーによるランキングから見た今年の傾向などが解説された。
今回「@cosme」のクチコミ件数は過去最大の約112万件で昨年の1.2倍に。こうしたクチコミの増加は、コロナ禍での外出自粛で失われたつながりや一体感を求める消費者心理の表れではないかと同社は分析する。落ちにくい口紅として今年大ヒットしたケイト「リップモンスター」もSNSで話題となり火がついた。他にも「衛生」や「摩擦レス」といったワードが多く見られ、コロナ禍で失われたものを取り戻そうとする消費傾向が伺える結果となった。
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