建物利用者のウェルビーイングに着目した「JAKARTA MORI TOWER」竣工

企業戦略

森ビル(株)は11月21日、インドネシアのジャカルタに大規模オフィスタワー「JAKARTA MORI TOWER」を竣工した。同社初の東南アジア開発事業で、ワーカーの健康に対する環境整備などが評価され、インドネシア初となる「WELL Core Gold」認証を取得する見込みだという。

WELL認証は、「人々の健康への影響」という観点から建物空間のデザイン・構築・運用を評価する国際認証制度で、「空気」「水」「栄養」「光」「フィットネス」「快適性」「こころ」の7領域を対象に建物を評価するという。

「JAKARTA MORI TOWER」は、地上58階建て、高さ約266m、延床面積は約190,000㎡。フロアは天井が高く、柱のない開放的な空間となっており、グローバル企業の多様なニーズや、新たな働き方のスタイルに応じた自由なレイアウトが可能だという。今回、空気環境の改善を目的とした高性能空調フィルター実装なども評価され、既に2020年9月にWELL認証の予備認証を取得している。

同社は、環境への配慮やCO2 排出削減、脱炭素、健康的な環境作りなどの取り組みに注力しており、国内においても「虎ノ門・麻布台プロジェクト」のA街区と、「(仮称)虎ノ門ヒルズステーションタワー」でWELL認証の予備認証を取得している。

WELL認証の取得物件数は、アメリカや中国を中心に世界的に拡大している一方で、国内での認証取得物件数は今年10月末時点で24件にとどまっている。

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