米・CES 2023で日本の呼吸するクッション「fufuly」がInnovation Awards受賞

製品・技術

コミュニケーションロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学(株)がJT、博報堂と共同開発した呼吸するクッション「fufuly」(フフリー)が、米国ラスベガスで開催する世界最大の電子機器展示会CES 2023(2023年1月5日〜8日)でInnovation Awardsを受賞した。

Innovation Awardsは、Consumer Technology Association(CTA:全米民生技術協会)が運営するプログラムで、優れたデザインとエンジニアリングを表彰するコンテストで、今回過去最多となる2100件以上の応募の中から、「fufuly」が選ばれた。

「fufuly」は、抱きかかえて使う呼吸誘導型のロボットクッションで、東京大学の行う呼吸や休憩に関する研究をベースに商品化された。生物が持つ「呼吸の引き込み現象」に注目し、クッションの伸縮から、抱えるだけで無意識に呼吸のリズムと深さの両方が同調される仕組みをプログラムとして取り入れており、心を落ち着かせたり、タスクパフォーマンスを上げたりすることが可能だという。大学の研究からもロボットの動きに合わせて、呼吸のリズムと深さが誘導されることも確認している。

研究に携わった東京大学大学院特任講師の伴祐樹 氏は「緊張をほぐしたり、心を落ち着かせるためには深くゆったりとした呼吸をすることが重要だが、気がつかないうちに呼吸が浅くなっている人が少なくない。クッションを抱きしめることで心が和むとも言われており、呼吸と合わせて穏やかな時間が過ごせるのではないかと考えている」と語っている。

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