パナソニックがパーソナルケア家電をリサイクルする新プログラム発表

企業戦略

パナソニックホールディングス(株)は、先月、米ラスベガスで開催された世界最大のテクノロジー見本市「CES2023」において、シェイバーやトリマーなどのパーソナルケア製品をリサイクルする新プログラム「Take Back for Tomorrow」を米国で運用開始すると発表した。

、プログラムには同社の専用サイト「PanasonicMultiShape.com」から申し込むことができる。電動・電池式のシェーバーやトリマー利用者を対象に、パナソニック以外のメーカー製品でも対応する。電子機器の修理・リサイクルを行う米・ERIと連携して製品の回収を行い、送料もパナソニックが負担するため、利用者は専用伝票を使って使用済みの製品を発送するだけで済む。製品に使われているリチウムイオン電池は、EV(電気自動車)用バッテリーのリサイクルなど、持続可能な電池材料の回収や修理、リサイクル、精錬、再生などを行う米レッドウッド・マテリアルズに送られ、リサイクルされた金属はパナソニック製EVバッテリーに使用される。

また新プログラムに参加すると、シェイバーやトリマー、歯ブラシなどの付属ヘッドを付け替えて利用できるパナソニックの新製品「パナソニック・マルチシェイプ(Panasonic MultiShape)」を30%オフで購入することができる。。

米国での電動シェーバーやトリマーの使用人口は8800万人に上るが、これまで使用済み製品をリサイクルするインフラがなく、バッテリーや金属、そのほかの使用可能な部品も全て廃棄されてきた。同社では今回プログラムを通じて電子廃棄物を再利用することで、循環型のサプライチェーンを実現するとともに、さらに消費者も参加しやすくするような仕組みづくりを目指していく。

 

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