多様化する学び方(フランス 最新スパ&ビューティ 情報局)

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ここ最近の不況の波は、学びたい学生達をも苦しめています。結果、学校へ通いたいけれど、授業料が支払えない、生活費を稼ぎながら勉強したい、という人達が増え始め、今は働きながら学ぶというスタイルを選択する人が増えてきました。

このスタイルは以前から存在していましたが、現在マクロン大統領が特に力を入れており、雇い主となるエステサロン等に国から補助金を出すようにしてから、更に急増中です。

実際、当校の学生達においても、40%は働きながら勉強スタイルを選択するようになりました。クラスごとに違いはありますが、基本、週に数日は学校で勉強し、他の日は雇ってくれているサロンで働きます。授業終了後に働くバイトでなく、最初から働く時間が授業スケジュールにプログラムされているのです。このシステムを簡単に説明すると、生徒は給料をもらいながら通学と通勤をし、サロンは生徒に給料を払いますが、そのための補助金がもらえたり、まだ学生なので安い賃金で済みます。学校は授業料を政府からもらえて生徒数は確保できる。誰も損しないシステムなのです。

生徒からすると、授業料を払わず学校で勉強でき、お給料までもらえるのですからうれしい限りですが、実際始めてみると、勉強しながら働く現実はそう簡単ではなく、約20%は途中であきらめて辞めてしまうのが現実です。

ただ、両立は無理だと思う場合は通常のフルタイムコースを選択し、金銭的に厳しかったり、働く経験を同時に身に着けたい場合は、こちらを選んだりと、選択肢が多くあることは生徒にとってはいいことだと思います。

このシステムは、エステだけでなく、あらゆる分野にあり、多くの公・私立学校で働きながら学ぶスタイルが利用されています。失業率を下げる為にも、2027年には、300万人が利用出来るようしたいとマクロン大統領はおっしゃっていますが、残念ながらそれ以降もこのシステムが継続されるかどうかは約束されていません。

フランソワ雅子  Masako FRANCOIS (フランス・ニース在住)
エレガンス スパ&ビューティーアカデミー 日本人担当
来仏1年目で、全くの素人から美容の正しい知識を得るため、フランス美容国家資格CAP取得に挑戦し、合格。私でも合格出来たんだから、皆も出来る! っと日々、フランス留学・研修希望者を応援する日々
インスタ : @elegancefrancois  HP : https://www.elegance.fr/ja/

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