光る!商品開発力 パーソナライズできる「首を支える首枕」

連載

(写真:首枕Wモデル)

地域の美と健康が動き出した【第54回】(栃木県)

枕というと頭を乗せるもの、と私たちはなんの疑いもなく思っているところがありますが、実は首のくぼみをサポートすることが正しい睡眠の姿勢を保つことにつながり、快適な睡眠に導いてくれることがわかっています。

「首のくぼみをサポートする」とはつまり頭の下に枕を入れるのではなく、首の下に枕を入れること、それを可能にしたのがこの「首を支える首枕」です。しかも自分にあった首の高さに調節ができる仕組みで、販売開始以来15年のロングライフ商品です。足利大学睡眠科学センターとの共同で開発されました。

この商品を企画・製造・販売をしているのが栃木県足利市の有限会社小池経編染工所です。

頸椎高の個人差に対応し、首を支え、尚かつ睡眠を阻害しない枕を完成させたいという小池隆社長の熱い信念のもと産学共同研究開発として着手され現在に至っています。

研究開発のポイントは「立位の姿勢」で眠ることができるというもので、最適な頸椎角度が得られることに重点が置かれました。

小池社長の睡眠の質の向上についての信念は強く、毎朝この枕を使った状態の画像をSNSに上げています。起きた直後の枕の状態と自らの睡眠の状態から良質の睡眠が得られたかどうかを示しています。社長によると最近、首枕Wモデルの開発後、首枕の高さを14cmから12cmさらに低く8cmにしたところ入眠時の姿勢が上向き寝になり、このことで背骨が整い、また臓器も整うことを知りました。体の楽な睡眠がとれるようになりました。

自身の体験をプロモーションとする好事例と言えるのではないでしょうか。

このように特徴のある商品の販売戦略としては、説明がしっかりできる通販が中心ですが、現在の主な購入層である60代から80代の女性の次のターゲットとして40代、50代のお客様も視野に入れており、それに合った販路を現在精力的に拡大しています。

インスタグラム:https://www.instagram.com/3050tatata/

(有限会社小池経編染工所 : https://www.thekoike.com/ )

(独)中小機構本部 中小企業アドバイザー(経営支援)

阪本 洋

雑貨・日用品担当として、主に販売戦略や商品開発のサポートを行う。

 

 

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