DXの取り組み強化に資生堂がアクセンチュアと合弁会社設立

企業戦略

(株)資生堂(東京都中央区)は、デジタル領域でグローバルな支援実績を持つアクセンチュア(株)(東京都港区)と合弁会社・資生堂インタラクティブビューティー(株)を、今年7月に設立することで合意した。新会社では、アクセンチュア社からの人材や知見を取り入れ、資生堂のIT機能の拡充だけでなく、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、新たなデジタルマーケティング戦略の強化に取り組む。

資生堂では、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」において、スキンビューティー領域をコア事業とした抜本的な経営改革を実行している。その一環として、「デジタルを活用した事業モデルへの転換・組織構築」を掲げ、アクセンチュア社と今年2月に戦略的パートナーシップを締結した。

顧客がオンラインや店頭で行った肌診断、バーチャルメイクアップ履歴をデータベースに蓄積し、その履歴や購買データ、研究開発データの分析による一人ひとりに最適なカウンセリングや商品、レッスンメニューの提案など、これまで資生堂だけではできなかった新たなビューティー体験の実現。既存システムのクラウド移行をはじめとする「クラウドファースト」施策を実施し、事業スピードの向上と、データによる迅速なビジネス判断が行えるシステムの構築。さらに、アクセンチュア社のノウハウを活用し、デジタル・IT専門分野で高度なスキルを持つ人材育成のための専用プログラムの共同開発など、資生堂全体のデジタル・IT能力の向上を目指す。

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