9月から美容室のエコマーク認定スタートへ

業界動向

(公財)日本環境協会(東京都千代田区)の運営する国際標準化機構の規格 に基づく認定制度「エコマーク」に、9月から美容室が対象となる。新たに策定される「美容室」認定基準(案)について、認定基準を公開し、幅広く消費者・事業者からの意見を募る。28日には認定基準案に関連したオンラインセミナーも開催予定だ。

美容室は全国約 24 万施設に上るとされており、消費者にとっても身近なサービス業だ。使用されるヘアカラー剤、シャンプーなどに使用されるプラスチック製容器の使用削減や廃棄、リサイクルの課題がある。2022 年 4 月に新たに「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」施行されたことを受け、今後、業界全体で取り組みを進めてくことが期待されている。さらに一部の美容室では、オーガニックなど地球環境や人の健康にも配慮した商品をの使用を推進し、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した取り組みとして、ヘアドネーションの活動に賛同・協力するサロンも出てきている。
こうした背景を踏まえ、事業者のさらなる環境配慮への取り組みを喚起するとともに、サービス利用などを通じた消費者への認知拡大、社会全体の環境負荷低減に資することを目的に、新たに美容室の認定基準を策定することが決まった。

認定基準案のポイントとして、①ヘアカラー剤、シャンプーなどの提供サービスに関わる環境配慮、②プラスチック容器包装などの廃棄物のリデュース、リユース、リサイクル、③店舗の省エネ・節水、④ステークホルダーとのコミュニケーション などが挙げられている。意見受付の締切は7月30日(土)まで。

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