南仏で見られる身体づくり(フランス 最新スパ&ビューティ 情報局)

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10月に入り、ニースにもそろそろ秋の気配がやってきました。とはいえ、日中はまだまだ暑い日があり、いまだに海岸では日焼けにいそしむ人達がズラリと寝そべっています。太陽の日差しが気持ちよい季節で、観光客も、夏休みを使った家族客から、時間の自由が利くカップルや年配者などに対象が変わっただけで、引き続き色々な国の言葉が聞こえてきたりと、大勢の人達で賑わっています。

普段から見た目について気にしているフランス人ですが、この2年間は特別です。

今、こちらでも肥満問題が大きく騒がれ出していますが、2022年2月に1057人を対象に行われた「Agence Diffusis France」の調査によると、このコロナの自粛期間で太った人は69%にも及ぶそうです。全体の80%の人が1~4キロ太ったようで、平均だと、3.3キロ増だとか。

30%もの人達が、前よりもスポーツをしなくなったというのですから、仕方ないとも言えますが。

肥満は病気の一つと考える人が多く、長生きのため、いい状態を保つために必要とはわかっているけれど、ダイエットには消極的で、実際にダイエットをやった人は30%程度で、65%の人はまだ始めてもいないようです。必要だとわかっていても、やり続けるにはそれなりのモチベーションがないと難しいのが現実ですよね。

日本と同様フランスでも、以前のお店がつぶれたと思ったら、ジムに変っていたりすることがよく見られるなど、スポーツジムがドンドン増えている状況ですが、ニースと言えば、プロムナードデザングレ海岸!7キロあると言われるこの海岸沿いにある歩道は、かなり幅広く作られていて、朝晩、ランニングする人達で一杯です。季節に関わらず、いつも色とりどりのウェアを身に着けて、各自が自分のペースで楽しんでいるのをよく見かけます。

毎朝夕に、海で泳ぐというのも、いい運動になります。日本の海と違い、こちら地中海の海は、夏の暑い時期でも水温は冷たく、22度から24度ぐらいしか上がりません。反対に4月や12月で15度。一番寒い2月でも13度ぐらいなので、元気な方は、1年中毎日泳いでいて、毎日同じ時間に同じ場所で泳いでいるのを、通勤時に車の中から見かけします。話によると、毎日泳いでいると、水温の変化を感じにくく、継続出来るのだとか…。夏でも徐々に時間をかけてしか海の中に入れない寒がりな私には到底無理な話ですが。

そんなコロナの時期を過ごしてきましたが、今現在、フランスでは、学校や屋内施設はもちろん、病院などを除き、公共の交通機関内でもマスク着用義務がなくなりました。そこはフランス!義務でなければ、誰も付けません(笑)身体が弱い人、調子が悪いと思う人など一部の方は継続して着用していますが、外では0%、観光客を含め誰も付けていません。コロナを話題にすることもほとんどなくなってきています。

そのような久しぶりに解放的な気分で過ごしている毎日ですが、昨日も、身近で感染者が発覚するなど、残念ながら完全消滅はなく、ウィズコロナ状態の生活。ただ、ほぼインフルエンザと同じレベルになるのもそう遠くはない気がします。

フランソワ雅子  Masako FRANCOIS (フランス・ニース在住)
エレガンス スパ&ビューティーアカデミー 日本人担当
来仏1年目で、全くの素人から美容の正しい知識を得るため、フランス美容国家資格CAP取得に挑戦し、合格。私でも合格出来たんだから、皆も出来る! っと日々、フランス留学・研修希望者を応援する日々
インスタ : @elegancefrancois  HP : https://www.elegance.fr/ja/

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