経済産業省で「女性のヘルスケア・フェムテック展示」 西村経産相が視察

業界動向

経済産業省ロビーにて11月30日~12月4日まで、「女性のヘルスケア・フェムテック展示」が行われた。西村康稔経済産業大臣やフェムテック振興議員連盟のメンバーも視察に訪れ、女性の健康課題やフェムテックの現状について認識を深めた。

経済産業省では、これまでに健康経営銘柄や健康経営優良法人認定を通じた女性の健康課題に対する基準の明確化や優良事例の発信、令和3年度からは「フェムテック等サポートサービス実証事業」によるフェムテック事業者への補助を行うなど、女性の就業継続支援に関する取り組みを実施している。

今回、最新のフェムテック製品、フェムテック実証事業や女性の健康課題と仕事の両立に関するパネル、健康経営についての紹介動画など、女性の健康をテーマにした展示が並んだ。視察に訪れた西村経産相は、「日本はこれまで男性中心の社会だったが、今後は女性が活躍する社会に向かっていく。そのためにも男性も女性の悩みを理解し、女性が活躍できる環境を整えていく必要がある」と語った。

またフェムテック関連製品の普及に向けて取り組むフェムテック振興議員連盟からは、野田聖子会長を筆頭に、事務局長の宮路拓馬議員、さらに鈴木貴子議員、広瀬めぐみ議員、あべ俊子議員、川崎秀人議員の6名が訪れ、担当者から展示について説明を受けた。

フェムテック企業向けセミナー初開催

11月30日には、「~誰もがいきいきと働ける会社にするために~「フェムテック」を活用して女性の健康課題解決につなげる企業セミナー」が同省で行われた。フェムテック活用促進の機運をさらに高めるため、同省の取り組む「フェムテック等サポートサービス実証事業」の一環として、今回初めて企画された。

経済産業省の大臣官房審議官の井上誠一郎氏は、「今年6月に世界経済フォーラムが公表したジェンダーギャップ指数によると日本は146カ国中125位の結果となった。いまこそ官民一丸となって女性活躍する環境の整備に取り組む必要がある」と開会にあたり挨拶した。

セミナーでは、(一社)シンクパール代表理事の難波美智代氏による働く女性の健康課題が与える影響とそれを解決するための企業の先進的な取り組みや、fermata(株)CEOの杉本亜美奈氏による世界のフェムテック市場の現状とこれからについての講演が行われた。その後、フェムテック企業や導入企業による取り組み事例が紹介され、会場では、実証事業参加企業によるサービスや製品の体験会も行われた。

 

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