睡眠 6時間未満が4割 過労死白書、1万人調査

業界動向

厚生労働省は13日、2023年版の「過労死等防止対策白書」を公表した。昨年12月に労働者や自営業者ら9852人を対象におこなったアンケート調査の結果によると、理想の睡眠時間は「7~8時間未満」(45.4%)で最も多く、一方で、実際に確保できている睡眠時間で最も多かったのは「5~6時間未満」(35.5%)だった。

白書では理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離が大きくなればなるほど、うつ病や不安障害のリスクが高くなる傾向が伺え、「心身の健康を保持するためには、睡眠時間を確保し、疲労を翌日に持ちこさないことが重要な要素のひとつ」だとしている。理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の関係を分析した結果では、うつ病や不安障害の疑いがある人の割合は、理想の睡眠時間を確保している場合と理想より1時間不足では20%未満、理想から2時間不足で27.7%、3時間不足で37.1%まで上昇した。さらに翌日への疲労の持ちこし頻度や理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間についてさらに詳細に分析したところ、労働時間が長くなるほど翌朝に前日の疲労を持ちこす頻度が多く、翌朝に前日の疲労を持ちこす頻度が多いほどうつ傾向・不安を有する者等の割合が多い傾向がみられた。

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